出版物の紹介
歴史小説・その他
定価 | 1,800円(税別) |
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判型 | 四六判・340ページ |
発刊 | 2024年11月 |
ISBN | 978-4-907717-14-8 |
北海道の学校は遠足先でジンギスカンをつくって食べる「炊事遠足」を行い、秋田県ではきりたんぽ鍋の「なべっこ遠足」を楽しみます。千葉県では朝の出欠確認で生徒は「はい、元気です」「はい、風邪気味です」などと返事をします。また、黒板消しを「ラーフル」、騎馬戦を「川中島」、穴が開いた靴下を「じゃがいも」とか「おはよう靴下」と呼ぶ県・地域もあります。そうした“へぇ~”も含めてそれぞれの学校の伝統的な雰囲気、行動様式、行事、生徒の服装やスタイル……人間に生活習慣があるように、学校にもあるそのようなものが「学校文化」です。
定価 | 2,100円(税別) |
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判型 | 四六判・320ページ |
発刊 | 2021年09月 |
ISBN | 978-4907717346 |
スウェーデンで養父母に育てられた聡明な女性、カーリは就職を機に、出生地がノルウェーだと知らされる。赤十字から生みの母オーセがオスロに住んでいることを知らされ、会いに行くが冷たくあしらわれる。その後、偶然のきっかけから64歳になって初めて自分の赤ちゃん時の写真と、ナチスの「レーベンスボルン(生命の泉)」計画で生まれたことを知る。ナチスはホロコーストでユダヤ人を殺りくする一方、純粋のドイツ民族とされたアーリア人増殖施設「レーベンスボルン」を国内だけでなく、占領したノルウェーにも設立した。そこではナチス親衛隊の男と現地の“選別された”女性から生まれた子どもを育て、カーリもその一人だった。彼女の自分探しは恐ろしい歴史とのかかわりに出会い、過去をとりまく悲劇と希望が壮大なドラマへと展開していく。
この実話は、共に運命に翻弄されながら懸命に生きた2世代の母親の物語でもある。恐ろしい出生の秘密にたどり着きながらも人を愛し続け、ついに幸せと安住できる『家』を見つけたカーリの物語である同時に、二重、三重の苦しみに押しつぶされたオーセの悲しい物語でもある。
定価 | 1,800円(税別) |
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判型 | 四六判・380ページ |
発刊 | 2017年01月 |
ISBN | 978-4-907717-33-9 |
貴族政治が力を失い、混沌として荒らぐ東国(とうごく)。雄々しく恬淡(てんたん)と生き、後世に 「武人の鑑(かがみ)」と称された17歳の畠山重忠が、 戦場へと愛馬を駆る! キラ星の武士(もののふ)群像を活写し、鎌倉武士政権初期の“血と陰謀の武士道”を描き切る。
定価 | 3,200円(税別) |
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判型 | 四六判・760ページ |
発刊 | 2013年01月 |
ISBN | 978-4-907717-32-2 |
「敵を殺すのは無残でも、殺さなければ我(わ)らが殺される! 日高見(ひたかみ)の山河が倭人の手に落ちる!」幾度となく、大熊のように襲いかかる大和朝廷軍に立ち向かう蝦夷(えみし)軍の総大将、阿弖流為(あてるい)。戦場ならぬ上洛の地で斬首された史実を巡って、 古代東北の争乱と群像を精緻な構成で活写する歴史長編。
定価 | 2,300円(税別) |
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判型 | 四六判・280ページ |
発刊 | 2012年05月 |
ISBN | 978-4-907717-31-5 |
『山月記』『李稜』等の数々の名作を残して33歳で世を去った中島敦は、幼い日に両親が離婚して、母の記憶がなかった。母は再婚して一児・幸雄を生んで35歳で病没した。異父弟は、詩人になった。人間の運命、名作の神髄に迫る。
定価 | 1,300円(税別) |
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判型 | 四六判・280ページ |
発刊 | 2011年09月 |
ISBN | 978-4-907717-30-8 |
NHKドキュメンタリー番組で放映され、東北の高校で教材として採りあげられ高校生を感動の渦に巻き込んだ、愛と奇跡の再生物語。
山形と秋田の県境に聳える鳥海山。登山家であり、高校教師の武田正一は、幼い頃から病弱であった息子のケンを背負子にのせ、よく鳥海山を登っていた。闘病生活、大手術、いじめ、冒険家との出会い、恋と別れ、数々の挫折と向き合いながら、ケンは人生をひたむきに歩んでいく。