出版物の紹介
渋沢イズムでニッポン元気復活!
定価 | 1,800円(税別) |
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判型 | 四六判 200ページ |
発刊 | 2023年12月 |
ISBN | 978-4-907717-23-0 |
2024年7月に発行される新1万円札の顔、渋沢栄一の経営哲学は企業性善説を前提とした道徳と経済の両立だ。こうした渋沢イズムが戦後の経済発展を支えた日本型経営システムの原型となった。しかし、バブル崩壊に対応できなかった日本型経営は1990年代に失速し30年以上も低迷、GDP(国内総生産)は世界2位から4位に転落した。さらに日本を代表する大企業が試験データの改ざん、業務委託料の水増し請求などの不祥事を続発する。これでいいのか!
40年ぶりの新1万円札発行で注目されるこの機会に渋沢イズムに新しい時代の光と風を当て、それを軸にして地球の限界と折り合える新しい経営システムを構築する――それに渋沢資本主義を創り上げた日本企業が率先して取り組むべきではないか。
本書は、ウエブサイト「ニュースソクラ」に2023年1~5月、「新1万円札の顔、渋沢が愛した資本主義」のタイトルで27回連載したものを全面的に見直し、加筆した。第1部で日本資本主義の父とされる渋沢の人となり・業績を取り上げ、第2部では戦後、日本型経営システムが驚異的な高度成長を実現した過程を振り返った。第3部はバブル崩壊後の日本経済が長期低迷しているのはなぜなのか、その謎解きとだけでなく、渋沢イズムを再評価することでニッポンが元気になれるはずと訴えている。