出版物の紹介
定価 | 2,200円(税別) |
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判型 | 四六判 272ページ |
発刊 | 2020年08月 |
ISBN | 978-4-907717-64-3 |
私たちは飲む500倍の水を「食べている」。人口増の一方、食料生産を支える帯水層が世界的に枯渇しつつある!
多くのデータから世界中の帯水層が危機に面していること、そこから推察される食料生産量減少、耕地の砂漠化、水移民……。世界の人口増加の裏で心配される水不足の状況について、レスター・ブラウンが新たな警鐘を鳴らす。
2015年にアースポリシー研究所長を退任したレスター・ブラウン。これまでも『プランB』など環境問題について数多くの提言を行ってきました。今回は水問題に切り込みます。使える淡水は上限があるにもかかわらず、現在の世界では人口増などから水の需要が増え危機に面しています。既に地上の水では賄えず、数百年、数千年という長年にわたって地中に溜められてきた帯水層すら使い果たそうとしています。
日本では水不足は体感しにくい問題ですが、輸入している食料の生産にも生産国の貴重な水が使われています。グローバル化がすすみ、世界中が関わりを持っている現在の社会では、水不足の問題は私たちにとっても脅威となるのです。