つれづれ
『私はカーリ、64歳で生まれた』の著者、カーリ・ロースヴァル(Kari Rosvall)さんの講演、追加! 4月22日、ジュンク堂池袋本店にて夜7時から、¥2000。申込は主催の同店池袋本店へ
4月になって遅れていたサクラもようやく咲き始めました。『私はカーリ、64歳で生まれた』の著者、カーリ・ロースヴァル(Kari Rosvall)さんがアイルランドから間もなく来日します。
カーリさんは、第二次世界大戦中にノルウェーの「レーベンスボルン(命の泉)」で生まれました。「レーベンスボルン」は、ナチスが“選良”と思い込んだアーリア人を増やすため占領地などに設置した育児施設で、現地の女性と親衛隊員(SS)との間に生まれた子どもを育てました。スウェーデンの孤児院から養父母に育てられたカーリさんは数々の苦難を乗り越え、移住先のアイルランドで「出生の秘密」を知りました、64歳でした。
母親仲間から頼まれ、自分の生い立ちを地元の学校で話すと大きな反響があったことで、「Nowhere‘s child」(英語版)を2015年に出版。邦訳『私はカーリ、64歳で生まれた』は2021年、海象社から出されました。来日記念のトークショーが4月18日の東京工業大つばめテラスに続き、ジュンク堂池袋本店でも行われます。
日時:4月22日午後7時~(開場6時20分)
場所:ジュンク堂池袋本店 (JR池袋駅東口から徒歩3分。豊島区南池袋2-15-5) 9階イベントスペース
入場料:2000円(ドリンクなし、当日受付で現金払い)
申し込み:TEL:03-5956-6111か、同店1階サービスカウンターで事前予約
定員:50人
主催:ジュンク堂書店池袋本店
【主な内容】(予定)
★小学校に入った日、担任の先生から「私生児なのね」と言われ、他の親たちは自分の子どもが私と遊ぶのを嫌がった。私の証明書は他の子どもの青い証明書と違っていました。でも子どもたちは私と遊びたがったし、養父のシーモンから愛されていました。まず差別やいじめについて語りたい。
★★次に、私のルーツ探しについて話します。スウェーデンで生まれ育ったと思っていたのに、就職時にノルウェー生まれと知らされました。赤十字に手紙を出し、実の母がオスロにいると知って会いに行きましたが、「過去は忘れよう」と冷たくあしらわれ、親族には「友人」として紹介されました。夫と移住したアイルランドで偶然の出会いから真実を知りました。
★★★「レーベンスボルン」で生まれた他の人たちのことも忘れたくありません。ドイツの敗戦によって解放された占領地では父親がナチス、母親がその協力者として生まれた子どもの多くが、市民たちからひどい迫害を受けました。その実態と政府の補償についても話します。いろいろなことがあった私の人生、でもいまが最高に幸せです。